https://nazology.kusuguru.co.jp/archives/173984
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4億年も昔、いまだ大森林が地上を覆う前の時代──その地表には、高さが最大8メートルに達した可能性がある「巨大キノコ」のような姿がそびえ立っていたと、長らく信じられてきました。
化石の名称は「プロトタキシテス (Prototaxites)」。専門家のあいだでは「これは古代の菌類だ」という説が根強く、一部には「巨大な藻類」や「極めて原始的な針葉樹」といった主張もあり、19世紀半ばの発見以来、約160年以上にわたり学説が大きく揺れてきたのです。
ところが、イギリスのエディンバラ大学(University of Edinburgh)で行われた研究によって、この生物が既知の植物でも動物でも、さらには菌類ですらないことを示す証拠が明らかになりました。
この発見は、古代陸上生態系のイメージを根本から変えうるもので、植物や菌類の進化史からはみ出す「未知の多細胞生物」が、かつて数メートルから8メートル級の巨体で大地に根を下ろし、その土地の生態系を支えていたとしたら──と想像をかきたてます。
いったい、この不可思議な生物の正体は何なのでしょうか?
研究内容の詳細は『bioRxiv』にて発表されました。
Prototaxites was an extinct lineage of multicellular terrestrial eukaryoteshttps://doi.org/10.1101/2025.03.14.643340
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