https://www.nikkei-science.com/202505_016.html
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日経サイエンス 2025年5月号
フロントランナー挑む 第158回

光量子コンピューターの新方式「ループ型」を発明
既存マシンの弱点を量子性の強い光パルスで克服
プログラム可能で応用範囲の広い光量子計算目指す
次世代の計算機である量子コンピューターの実用化に向け様々な方式が競う中,注目が高まっているのが光の量子力学的性質を利用して情報処理を行う光量子コンピューターだ。東京大学准教授の武田俊太郎は約8年前に自ら発明した「ループ型光量子コンピューター」で,光量子方式が現在苦手としている非線形の計算処理に挑戦。同方式の可能性を大きく広げようとしている。(文中敬称略)
2025年1月14日,武田は東京・本郷の東京大学で記者会見を開き,光量子コンピューターについての最新の研究成果を発表した。NTTや情報通信研究機構との共同研究で発表した成果は「光量子計算プラットフォームに世界で初めて量子性の強い光パルスを導入」したという内容。この成果は「スパコンを超える光量子コンピューターへの突破口」となる意義があるという
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武田俊太郎(たけだ・しゅんたろう)
1987年東京都生まれ。2014年東京大学大学院工学系研究科博士課程修了。分子科学研究所特任助教,同助教を経て2017年東京大学大学院工学系研究科助教に着任。同特任講師を経て2019年より現職。専門は量子光学・量子情報科学。東京大学総長賞,日本物理学会若手奨励賞,安藤博記念学術奨励賞,文部科学大臣表彰若手科学者賞,船井学術賞など受賞多数。
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