ブルーの光で快眠?時差ぼけ対策や気力増進を促すメガネ「Ayo」

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ストレスが多い現代人の悩みのひとつが『睡眠』。寝る時間がバラバラで朝スッキリ起きられないとか、飛行機での長旅で時差ぼけ……。そんな時に、快眠やさわやかな起床を手助けするのが『Ayo』だ。

ブルガリアのNovalogy社が開発、米クラウドファンディング・サイトの『Indiegogo』で生産費用の募金を募っている『Ayo』は、見た目はSF映画にでてきそうなややオモチャっぽいメガネ。だが実は、医学に基づいたブルーの光を目に注ぎ、睡眠を改善するウエラブルデバイスなのだ。

 

1日20分で睡眠が改善

このデバイスを使うには、まずスマートフォンの専用アプリに、就寝時間など日頃の習慣をいくつか入力。すると、アプリが自動的にその人を分析し、最適な就寝時間などを割りだすといった感じだ。その後は、3つあるモードのいずれかを選択して、『Ayo』を1日20分間かければOKだ。

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設定されているモードは、まず“睡眠モード”。アプリが、設定した人が朝型か夜型を判断し、『Ayo』をかけるだけで、体内時計を上手く調整。翌朝から効果が現れ、徐々に体のリズムを最適化、3日~7日後にはスッキリお目覚めだ。

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飛行スケジュール入力で時差ぼけ軽減

『Ayo』には、“時差ぼけ軽減モード”もある。海外のタイムゾーンが違うエリアへ飛行機などで旅する場合、事前にスマホのアプリへ飛行スケジュールなどを入力すると、スケジュールに応じた最適なデバイス装着の日時を教えてくれる。指定時間に20分間『Ayo』を装着すれば、フライト後の時差ぼけを軽減。普段に近い睡眠がとれるのだ。

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“元気増進モード”で、活力や気分の向上を計ることもできる。これは、いわば擬似的な“お昼寝”。日当たりがよい夏の日に、木陰で休憩したような効果があり、昼夜はもちろん、冬場に気分が落ち込んだときも効果抜群。気持ちや体をリフレッシュできるのだ。

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ホルモンの分泌などを制御する光

まるで、魔法のように“快眠”や“活力”の改善ができるこのデバイスだが、その秘密はレンズ上部から発するブルーの光。

『Ayo』の光は、ハーバードやオックスフォードなどの大学で20年間研究されてきた、クロノバイオロジー(時計生物学)に基づいたものだ。この学問は、体のリズムと関連するホルモンの分泌やメタボリックの変化、心循環系の動きなどにより、人間の活動や身体上プロセスがどう変化するかを研究するもの。

研究データから作られた『Ayo』の光は、装着した人の網膜細胞・中枢から脳へ送る信号の役割をする。その信号で脳は、眠りを誘うホルモンのメラトニンを分泌させるなど、睡眠の“オン”と“オフ”に関する命令をだすのだ。

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ちなみに。アプリとデバイスの情報共有はブルートゥースを使用。デバイス内にある電池はマイクロUSBポートから充電が可能だ。

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キャンペーンはすでに目標額達成

『Ayo』は、通常価格1台299ドル(約37,000円)。前述の『Indiegogo』では、1台169ドル(約21,000円)で販売している(さらに安い149ドルパックなどは完売)。キャンペーンはすでに目標達成、現在の募金額は64,494ドル(約800万円)。

筆者も、寝起きは悪いほうだ。本当にスッキリ目覚められるのなら、ちょっと試してみたいアイテムではある。