仕事や勉強は、常にベストな状態で始められるとは限らない。どうしてもやる気が出なかったり、集中できないときがある。 故相田みつお氏ではないが、「にんげんだもの」と言いたい。 だからといって、「気が乗らないなぁ」とぐずっているわけにはいかない。仕事には納期があるし、勉強だって、資格試験の目標があるだろう。 そこで、我々は、様々な儀式を持っている。まずはコーヒーを淹れたり、タバコを吸ったり、腹式呼吸といったマニアックな行為をおこなうかもしれない。 あるいはスポーツ選手のように、「俺は天才だ、俺ならできる」などと自己暗示のための呪文を唱えているかもしれない。 しかし、嫌なことがあったばかりだったり、プレッシャーにめげそうになっているときは、これらの儀式ではどうにもならないかもしれない。 ……にんげんだもの。 しかし、強制的にやる気モードにさせてくれるウェアラブルデバイスがあったらどうだろう。 正直、筆者は欲しい。 それが、『Thync』というウェアラブルデバイスだ。 『Thync』は超音波や微量な電流によって装着者の気分や集中力を改善するというヘッドハンドだ。 なにしろ儀式を経ずとも、いきなり脳の神経経路に信号を送り、気分をコントロールできるという。 リラックスさせることもできるし、活発にすることもできる。とにかく人をポジティブに、元気にしてくれるらしい。 開発チームには、神経科学の研究者であるアリゾナ州立大学のJamie Tyler氏やハーバード大学のSumon Pal氏らが参加している。 開発は、1,300万ドルの投資資金が集められて進められた。 『Thync』を装着した人の多くは、15分から20分ほどで効果を実感できるようだ。 『Thync』には首の後ろや額に触れる部分に特殊なパッドが使用されている。ここから脳に信号を送るのだ。 信号は、スマートフォンにダウンロードした専用アプリをつかって、『Calm』モードにしたり『Energy』モードにしたりできる。 つまり、電子信号には脳をリラックスさせる『Thync Calm Vibes』と『Thync Energy Vibes』と呼ばれる2パターンのプログラムが用意されている。 『Thync』の効果を調べた実験では、被験者の75%が脳の活性化や沈静化の効果を実感できたということだから、まずまずの性能といえそうだ。 ただ、薬物ではないからといって副作用がないとは限らない。このあたりはどうなっているのだろうか。 今年中には製品化されるというので、詳しく知りたいところだ。 ただ、個人的には、なかなか仕事モードになれないときがあるので、『Thync』は魅力的なデバイスだ。 『Thync』を装着することでパフォーマンスを高めることができれば、仕事だけでなく、もっと沢山の事をできるだろう。 もしかすると、人生を濃くできるかもしれない。 気分の変化に対応するウェアラブルデバイス「Thync」
電子信号で脳をやる気モードにできる?
もしかすると人生を濃くするデバイスかもしれない
2015年6月7日日曜日
気分の変化に対応するウェアラブルデバイス「Thync」
20:02
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