2016年7月11日伊藤七ゑ ECOLOGY 汚染, 海, 環境破壊
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Photo via Visualhunt.com
深刻な環境問題のひとつである海洋汚染。いまや地球上のほぼ全海域にゴミが溢れており、海で暮らす生物だけではなく海産物を食べる私たちの食生活も汚染と無縁ではない。これまで効果的な解決策が見つけられていなかったこの問題に、特効薬が生まれたかもしれない。
海を愛する青年が生み出した、海を救うたったひとつの方法
動画に登場するのは、オランダ人の青年・Boyan Slat。彼の趣味はダイビングで、海が大好き。しかし18歳のときにゴミで溢れた海を見て衝撃を受け、プラスチックゴミの除去のため立ち上がった。
しかし、先述の通りこれまで数多くの専門家ですら解決策を見出せなかったこの課題に立ち向かうのは、決して平坦なものではなかった様子。
100以上の企業から協力を断られても、Boyanは自分自身の力でトライ&エラーを繰り返しながら方法を模索していった。そしてとうとう、自然エネルギーを利用したプラスチックゴミ除去のシステム「The Ocean Cleanup」を発明したのだ!
太平洋ベルトのゴミを掃除するだけでも8万年かかるといわれていたが、専門家たちは「The Ocean Cleanup」ならばわずか5年でそれらを除去できると予測している。
名誉ある実験の舞台に選ばれたのは日本の対馬
2013年に法人組織「The Ocean Cleanup」を立ち上げたBoyanは、ボランティアで集めたおよそ100人の専門家達と共に実用化に向けて邁進。そして2017年までに、その実用化第一弾のテストが日本の対馬で行われることが決定した。
彼の行動はネット上でも多くの共感を呼び、有志から集められた資金は、なんと2億円以上。「The Ocean Cleanup」は、水・風・太陽のエネルギーを利用するため燃料の消費や排気ガスを出すこともないという点にも注目だ。
日々の生活を楽しませ便利にしてくれる技術の発展ももちろん重要だが、こうした取り組みこそ私たちの未来に向けてもっとも重視すべきプロジェクトだといえるだろう。
近々、彼の「The Ocean Cleanup」を日本の海岸でも見かける日がくるかもしれない。
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