[2016/07/12 14:00]
ウイルスに汚染された野生鳥獣の肉(ジビエ)などを摂取して急性肝炎を起こすE型肝炎の患者数が過去最多となったことが12日、国立感染症研究所がまとめた患者報告で分かった。北海道と首都圏からの報告が全体の6割超を占めている。患者の報告があった自治体では、食肉の十分な加熱に加え、野生鳥獣の肉を生で食べることをやめるよう呼び掛けている。【新井哉】
同研究所によると、今年の患者報告数(3日時点)は215人。4類感染症として感染症発生動向調査の対象となった2003年11月以降、年間で最多を記録した昨年の報告数(212人)を上回っている。
都道府県別では、北海道が70人で最も多く、以下は東京(26人)、神奈川(16人)、群馬(11人)、埼玉と千葉(共に10人)、茨城と新潟(共に6人)などの順だった。
■高齢者や乳幼児などハイリスクグループは重篤化の恐れも
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