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- AeroScope, AI/ML(人工知能/機械学習), Dronebuster Detect, Dronebuster mitigation system, DTI System, DZYNE Technologies, Identify, Mitigate(DTIM)Kit, mitigation system, Remote ID, RF方向探知技術, Track, ドローン, ドローンライブラリ, ハンドガン, 小型無人航空システム(C-sUAS), 統合ソリューション, 電子戦ドローン対策システム

防衛技術企業である米DZYNE Technologiesは2025年2月18日、電子戦ドローン対策システム「Dronebuster Detect, Track, Identify, Mitigate(DTIM)Kit」を発表した。このキットは、ハンドガン形態で可搬型を特徴とした、ドローン対策の統合ソリューションだ。
同キットの重量は4kg未満で、小型無人航空システム(C-sUAS)の脅威に対応する。キットの構成は、脅威となるドローンを機能停止させる「mitigation system」と、検出などの機能を持つ「DTI System」からなる。

Dronebuster DTIM Kit
DTI Systemのうち「検出機能」は、400MHz~6GHzの広帯域アンテナシステムで、最大7km離れたドローンを検出する。また、「追跡機能」はドローンの位置を検出し、RF方向探知技術により脅威の方位を特定する。
「識別機能」は、四半期ごとに更新されるドローンライブラリとAI(人工知能)、ML(機械学習)を搭載したアルゴリズムが特徴で、ドローンの識別を容易にする。世界で2000台以上の販売実績を持つDronebuster mitigation systemは「無力化機能」を提供する。
DZYNE TechnologiesのCEOであるMatthew McCue氏は、同キットが単なる検出システムとしてではなく、リアルタイムに脅威を排除する手段になると説明した。さらに、ドローンによるリスクが増大するなか、同キットが戦場での優位性を確保する手段になると強調した。
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Raytheon、アメリカ陸軍のドローン迎撃システム「LIDS」に提供するレーダーとエフェクターを紹介
- 2024-2-28
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- Coyote Block 2キネティックエフェクター, Coyoteエフェクター, KuRFSレーダー, LIDS(Low, Raytheon, RTXコーポレーション, slow, Small, UAS(Unmanned Aircraft Systems:無人航空機システム), unmanned aircraft Integrated Defeat System), アメリカ陸軍, ドローン迎撃システム

RTXコーポレーションの一部門であるRaytheonは2024年2月8日、アメリカ陸軍のドローン迎撃システム「LIDS」に提供する「KuRFSレーダー」と「Coyoteエフェクター」を紹介した。
Kuバンドの360度脅威検知センサーを備えたKuRFSレーダーとローコストで高効率な迎撃システムであるCoyoteエフェクターは、LIDS(Low, slow, small, unmanned aircraft Integrated Defeat System)の重要な構成要素だ。ドローンなどのUAS(Unmanned Aircraft Systems:無人航空機システム)の脅威に対し、防衛に不可欠な検知および撃破能力を提供する。
マルチミッションに対応するKuRFSレーダーは非常に高精度で、9mm弾さえ検出可能。誤警報や目標喪失もほとんど起こさない。本物のターゲットと反射(ノイズ)との識別も可能だ。固定式(KuRFS)と移動式(Ku720)があるため、柔軟な配置にも対応できる。Coyoteエフェクターは、ほかのシステムよりも長距離および高高度でドローンを撃墜できる。Coyote Block 2キネティックエフェクターは単体のドローンだけでなく、さまざまなサイズや機動性を有するドローン群も撃破可能だ。
2023年に実施されたテストでKuRFSレーダーは、30機を超える無人航空機群を検知し、追跡することに成功した。Coyoteエフェクターは、単体および群のターゲットを複数撃墜し、複数の脅威を撃破するのにかかる交戦時間の短縮を実証している。アメリカ陸軍は、2024年後半に次回のテストを実施する予定だ。
関連情報
News | Meet the US Army’s LIDS: A sure shot against drones | Raytheon
米防衛関連企業が小型無人機「Coyote Block 2」などによるドローン迎撃テストをYouTube公開
- 2022-4-4
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- Abel Ghanooni, Coyote Block 2, Ku-720, KuRFS, Raytheon Missiles & Defense, Raytheon Technologies, YouTube, ドローン迎撃テスト, 多層防衛, 対無人航空機システム(C-UAS), 統合火器/迅速能力局(IF/RCO)

防衛/航空宇宙事業を展開する米Raytheon Technologiesは2022年1月8日、「対無人航空機システム(C-UAS)」によるドローン迎撃テストの様子をYouTubeで公開した。テストは2021年8月の10日間にわたり、傘下のRaytheon Missiles & Defenseが米陸軍の統合火器/迅速能力局(IF/RCO)と共同で実施した。
ドローンを迎撃するC-UASは、小型無人機「Coyote Block 2」と、ドローン探知用の精密ターゲティングレーダー「KuRFS」および車載用に小型化された「Ku-720」で構成される。標的には、サイズや運動性能の違いで定められた3つのグループに分類されるドローンを使用した。テストは成功し、C-UASは単独/複数で飛来したすべての標的を探知して撃ち落とした。
C-UASを開発する背景には近年、ドローンを使用した攻撃方法が複雑化し、単一用途の防御システムでは対処能力が不足する問題がある。この点でRaytheon Missiles & Defenseは「多層防衛」アプローチを採用。つまり、複数のC-UASをレイヤー状に配備して、あらゆるドローン攻撃の場面に対応できる統合的な防御能力を目指している。
短距離防空/迅速開発プログラムを担当するAbel Ghanooniシニアディレクターは「これらのテストによりCoyoteとKu-720の世界各地への展開が可能になり、軍関係者と重要な資産を敵対勢力のドローンから防衛できる」と語った。
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