2015年9月21日月曜日

中国:山東省臨沂の化学工場が地下に排水、周辺でがん患者急増


【中国】山東省臨沂市沂水県許家鎮の廬山工業園区で、複数の化学工場が汚染水を地下に放出していたことが分かった。井戸水を飲んだ周辺住民の間で、がんなどの病気が多発している。小麦やコメなどの農作物も育たなくなっているという。外電が17日伝えた。

 住民によると、これらの化学工場は深さ約100~200メートルの井戸を掘り、有害物質を含んだ廃水を地下に流していた。地下水の汚染が深刻化し、飲み水として使えなくなっているという。周辺地域ではがん患者が急増し、ある村では毎年数人が死亡している。

 当局は今年4月、環境保護のため、廬山工業園区の化学工場数カ所に対し、操業停止を命じた。ただ、これらの工場はほどなく、密かに操業を再開。強烈な異臭を伴う排気を周囲に放出しているほか、雨になると周辺の排水溝に汚水があふれるという。

 住民は外出時にはマスクを着用し、飲み水はペットボトル入りを買っているという状況。また、農作物が育たなくなったため、農民は生活に困窮している。

《亜州IR株式会社》

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