2015年9月21日月曜日

「ふつうの子供が産めますか?」福島のこどもたち政府に訴え


子どもたちにこんなことを言わせることになってしまって…

止められなかったことをほんとうに深く悔やんでいます。

「わたしは、ふつうの子供を産めますか?何さいまで生きられますか?」 



 「ふつうの子供を生みたいです」と手紙に書いている5年生の女の子が、こんな風にも書いていました。

 「ひなんしている人を元気づけたいです」

 以下、知り合いの日記からの転載です。
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この時の手紙が「AERA」に載っていましたので、記載しておきます。 

◆福島市 小学5年生の女の子 

「わたしは、ふつうの子供を産めますか?何さいまで生きられますか?」 

 なんで、わたしだけ、転校しないといけないんですか。 

 毎日、長そで、長ズボン、マスク、ボウシでとても暑い日もいっています。 

 外でも遊べません。まども、去年のようにはあけられません。 

 わたしのお母さんは、いつもニュースを見るかパソコンをしています。 

 わたしは2学期から転校します。あと7日しか、学校にいれません。とってもいやでとってもかなしいです。 

 TVでは、福島市○○○は安全ですといっているけど、じっさいに、こうえん会にいくと、いろいろな人があぶないと言っています。 

 他の県の人達も、福島の子供、わたしたちを福島県からにがそうと、いろいろプロジェクトを考えてくれています。 

 なぜ福島市は、ひなんにならないのですか。 

 「わたしの夢は去年とは全くちがいます」 

*放射線をなくしてほしいです。 
*ひなんくいきにしてほしいです。 
*平和な国にもどってほしいです。 
*ふつうの子供を産みたいです。 
*長生きしたいです。 
*本当にだいじょうぶと思っているのかを知りたいです。 
*もう、じしんの国、日本に、げんぱつをなくしてほしいdす。 
*ひなんしている人を元気づけたいです。 
*みんなが自然のえがおでみんなを元気にしたいです。 
*日本中のみんなの力を合わせてふっこうしたいです。 
*放射線がなくなって、外で犬をかいたいです。 
*しゅくはくくんれんに今の学校の仲間といきたいです。 

 お願いします。私たちを守ってください。 

福島子供.jpg

◆京都に避難した小学5年の女の子 
「なんで?」 
 私は福島県福島市に住んでいました。私は4年生の3学期からすいそうがく部に入部してフルートをたんとうすることになりました。お友達の◯◯ちゃんと◯◯ちゃんはサックスをたんとうしていて、7月のコンクールいむけて練習していました。 

 3月11日、すいそうがくにいこうとした時、教室が大きな音をたててはげしくゆれました。私はとてもこわくて早くお母さんに会いたいなと思いました。でも、お母さんはお仕事だったので、なかなかこなくて、とても不安でした。それから家にかえると電気がきれていたり、水が使えなくなったり、最後に原子力発電がばくはつしました。 

 お母さんはインターネットでいろいろ調べて、放射能がとてもきけんだと言って、ここにいてはいけないといいました。でも私はすいそうがく部でフルートをがんばっていたので「転校したくない!」と言いました。 

 でも、毎日外に出るときはぼうし・めがね・マスク・手ぶくろをしなければならず、外しゅつをなかなかできないし、学校では校庭で遊んではいけないと言われ、私もここにいてはいけないと思うようになりました。 

 でもお友達とわかれたりすいそうがく部ができなくなるのはつらくて、なみだがこぼれました。お友だちはまだ福島にいます。いろいろなじじょうがあってひなんすることができません。だからお友だちが心配です。 

 こんなことになってしまった原発が大きらいです。早く原発をなくして福島をきれいにしてみんながもどれるようにしてください。お願いします。 

◆山形米沢に避難した小学5年男の子 
*外であそびたい 
*きれいな空気がすいたい 
*なんで原発をこんなにたくさんつくったのですか 
*死にたくないです。(早く) 
*友達と離れるのがいやです。 

◆福島市小学5年女の子 
 官僚のみなさんへ 

 私たち福島の子どもたちは原発事故以来ずっと外遊びしていません。はやく除染をしてください。原発事故で避難する人は、学校の友達、家などを奪われました。責任をとって下さい。 

◆同市 小学5年男の子 
 今年の夏は去年の夏に比べて少し暑いのに、放射能のせいでプールにも入れず、また外でも遊べません。宿泊学習が本当は2泊3日だったのに1泊2日になってしまいました。

 こんなことになるなら、初めから原子力発電所は動かすべきではなかったと思います。 

 夏休みの間だけでも県外に出したいと、NGOなどが主催するサマーキャンプや短期保養に、いくつも申し込んでも抽選にもれてしまい、この夏も県外に出れずにいた人もいます。 

 他にも子供たちが書いた手紙や絵は・・・とても素直な思いがつまっています。 
★ほうしゃのうだいっきらーい 
★ほうしゃのうなくしてください 
★げんぱつやめよう! 
★ほうしゃのうなくしてください。そとであそびたいです。 
★日本のえらい人へ 

 福島市に住んでいる◯◯です。私は4-1のクラスのみんなが大すきです。みんな仲よしでとてもいいクラスです。でも、みんなどんどんひなんをしてクラスの子は減ってしまいました。・・・・ 
★福島の海ってよごれているの? 
★健康でいたい。転校したくない。 
★こどもをまもってください。 

福島子供2.jpg

【ビデオの時の後の子供達の感想】

「政府は質問した内容と全然違う答えをしたので、ちゃんと答えてほしいです」 

小学3年生の男の子 
「大人なのに子どもの言葉が伝わらないのは、子供の時ちゃんと勉強していなかったからだと思います」

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