2016年中に大規模実験実施へ
2016年01月26日
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2016年は次世代高速移送システム「ハイパーループ」が実現に近づく年になると、米ハイパーループ・テクノロジー社のロブ・ロイドCEOは見ている。
米ネバダ州ラスベガスから50キロメートル北にある砂漠の真ん中で、ハイパーループ実現に向けた動きが進んでいる。ハイパーループはもともと電気自動車ベンチャーの米テスラモーターのイーロン・マスクCEO発案の計画で、ハイパーループ社のロイドCEOによると、砂漠にあるこの試験場こそ計画を実現に近づける場所だ。
この場所は「推進力戸外試験施設」と呼ばれる。ハイパーループ社はここで、高速の電気モーターの試験を行う予定だ。
カギを握る4つのイノベーション
「今年はわれわれが”キティーホークの瞬間”に達する年だ。何が言いたいかというと、今年はハイパーループのすべての技術を、規模を広げて実行し、われわれが取り組んでいる4つの主なイノベーションをしっかりと展開する年にしたい」と、ロイドCEOは話す。
主なイノベーションとは、摩擦を軽減する低圧チューブや、人や貨物を運ぶ「ポッド」、レールガンと同様の原理で動く電気推進システム、そしてポッドを線路から浮かすための浮上システムのことである。
この主なイノベーションは低圧チューブで少ない摩擦を可能にし、「ポッド」という人でも貨物でも運べる電気推進システムはレールガンと同様の原理と線路からポッドを浮かせる浮上システムを使って機能します。
もしこれらの技術が可能になればハイパーループシステムは、飛行機や鉄道を動かすエネルギーのほんの一部だけで、理論上時速1200キロメートル以上で走れるようになる。
「実際には線路の5%程度の推進力があれば十分だ。それだけで時速750マイル(時速約1200キロメートル)の速さに到達させることができ、そこからはほぼ摩擦がないのでエネルギーを使うことなく、100マイル(160キロメートル)“滑らせる”ことができる」(ロイドCEO)。
ロイドCEOは、この野心的とも思える目標を一年以内には達成できると自信を強めている。
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