無精子症でも子どもを作れると発表された。
112人の赤ちゃんが誕生
北九州市にある不妊治療の専門クリニック「セントマザー産婦人科医院」が、「非閉そく性無精子症」でも精子のもととなる細胞を採取して人工授精できる仕組みを米科学誌PNASに発表した。
同医院では2011年9月~2014年12月までに、前期精子細胞を使った体外受精で112人の赤ちゃんが誕生しているという。
男性の1%が無精子症
現在、男性の100人に1人という割合で「無精子症」が発覚しており、その中の約8割は精子をつくる機能に障害がある「非閉そく性無精子症」と診断されている。
これまで、精子の前段階である「前期精子細胞」を見分けるのは難しく、非閉そく性無精子症と診断された場合の治療方としては第三者の精子を使った不妊治療が主流とされていた。
精子のもとになる細胞を見分ける技術を確立
セントマザー産婦人科の田中院長は、核膜の状態などから受精能力のある「前期精子細胞」を見分けて採取する技術を確立。
同時に、電気刺激法で卵子を活性化させ通常の受精と同じような環境を作った。
ネット上には賞賛と喜びの声
無精子症でも自分の精子で不妊治療ができるという発表を受けて、ネット上には反響が続々。
- これはすごい!!
- 大変喜ばしい朗報
- 素晴らしい技術だ。 本当に子どもがほしい夫婦に希望の光
- 新しい命を待望している方々へのまさに福音
- これで悩んでる男友達いるから、かなりの朗報だと思う
- この技術が普く用いられるようになることを望む
賞賛や喜びの声が多く投稿されている。
生産率は9.3%
前期精子細胞を使った体外受精の成功率は、どの程度なのだろうか?
同病院によると、前期精子細胞(円形精子細胞)を使用した症例の治療実績は妊娠率15.7%、生産率は9.3%。
また、異常児のリスクは正常妊娠の場合と大差がないという。
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