1月11日 4時45分
サウジアラビアとイランの対立が深まっていることを受けて、アラブ諸国で作るアラブ連盟はエジプトで外相級の緊急会合を開き、イランが宗派間の対立をあおり、アラブ各国への内政干渉を続けているとしてイランを強く非難しました。
中東では、イスラム教スンニ派のアラブの大国、サウジアラビアがシーア派の指導者の死刑を執行したことにシーア派の大国イランが猛反発し、テヘランでサウジアラビア大使館への襲撃事件が起きました。
この事件を受けてイランと外交関係を断絶したサウジアラビアは、アラブ連盟に緊急の会合の開催を求め、10日、エジプトの首都カイロにアラブの21の国と地域の外相らが集まりました。
冒頭、サウジアラビアのジュベイル外相は「イランは外交使節の保護という義務を意図的に怠った」と述べて、アラブ連盟としてイランに強い態度で臨むよう求めました。
非公開の会合のあとアラブ連盟は声明を発表し、イランが宗派間の対立をあおり、シリアやイエメンなどでも内政干渉を続けていると強く非難したうえで、国連の安全保障理事会にアラブ連盟の懸念を伝える方針を示しました。
イランと同じシーア派の影響力が強いレバノンは声明に合意しませんでしたが、サウジアラビアはアラブ各国と歩調を合わせ、イランを強くけん制したかたちです。
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