上嶋紀雄2016年4月3日12時15分
親に通知される画面の一部のイメージ(エースチャイルド提供の資料をもとに作成)
親に通知される画面の一部のイメージ(エースチャイルド提供の資料をもとに作成)
スマートフォンの普及で増加するインターネットのトラブルから子どもたちを守ろうと、千葉県柏市は無料通信アプリ「LINE」などのやりとりを監視するトラブル防止アプリを、中学1年生の保護者に無償提供する実証実験を一部の中学校で始める。いじめや犯罪につながりかねないトラブルを早期に発見するのが狙いだが、プライバシーに踏み込むことに課題もある。
いじめられている君へ
導入するアプリは、ITベンチャー「エースチャイルド」(東京都港区)が開発した交流サイト監視サービス「Filii(フィリー)」。ツイッターなども見張ることができるが、導入の大きな目的は第三者が見ることができないLINEの監視だ。
親子がそれぞれのスマホにフィリーのアプリを入れると、LINEで子どもが受け取ったメッセージを監視し、いじめや犯罪につながりそうな単語を抜き出し、親に通知する。
アプリが検知する単語は「悪口」「暴力」「出会い系」など10のカテゴリーに分かれた約2万語。「バカ」などのほか、「KY」(空気が読めない)といった略語や、援助交際などで使われる「応援」などの隠語も通知され、危険度の高さも警告される。子どもも親への通知内容がわかる。会話の原文は親に伝わらないものの、いつ誰と会話し、どんな単語が使われたのかがわかるという。
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2016年4月3日日曜日
LINEいじめ見逃さない 千葉・柏市が監視アプリ実験
17:41
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