2016年10月13日木曜日

ハリケーン被害で、一人暮らしの祖母と連絡取れない→警察に聞いても不明→その とき孫がとった行動は...


ハフポスト日本版編集部

大型ハリケーン「マシュー」で大きな被害を被った地域に住む祖母と、機転を利かせた方法でやっと連絡をとることができたという、ある家族の話が話題だ。警察や消防では分からなかった祖母の消息が、宅配ピザによってわかったのだという。10月12日、ABCニュースなどが報じた。

アメリカの中西部・ネブラスカ州に住むエリック・オルセンさんは、ハリケーンが襲ったフロリダ州に一人で暮らしていた87歳の祖母、クレアさんの安否が心配だった。

「7日の朝、祖母と電話で話をしたのですが、ちょうど彼女の家では、電源が喪失したところでした」

そう、オルセンさんは語った。それからまる2日、エリックさんは祖母と連絡が取れなくなった。フロリダ州では、強風の影響で27万戸以上が停電。3000人以上が避難するなど被害が出ていた。

「警察や保安官事務所にも問い合わせましたが、安否は分かりませんでした」と、エリックさんはFacebookにつづっている。そこで、何とかして祖母と連絡を取りたいと考えたエリックさんが思いついたのが、ピザの宅配だった。

エリックさんはフロリダ州にあるピザ屋に出前を注文。配達員に、クレアさんの様子を見てほしいと頼んだ。すると、ものの30分で、クレアさんの無事が確認できたという。

ピザを配達したローレンス・テイラーさんは地元メディアのWFTVのインタビューに答え、「この時、エリックさんは、クレアさんが心配で心配でたまらない様子でした」と語った。

そして、テイラーさんは出前が到着しても、クレアさんはなかなかドアを開けてくれなかったと振り返った。クレアさんは自分は何も注文していないといい、ピザ屋を詐欺か何かだと思ったのだという。

そこで、テイラーさんは「お孫さんが注文したんですよ」と言って、クレアさんに電話を渡した。電話からは聞こえてきたのは、エリックさんの声だった。

「おばあちゃん、2日も話せなくて心配したよ。お腹すいたでしょう?」

クレアさんはこの宅配が、「素敵な食事だった」と話した。他のどのトッピングより、孫の声に勝るものはないかも。

0 コメント:

コメントを投稿