2016年10月29日土曜日

キッチンに置き、七日間で食料を培養し収穫できる「セルポッド」。 この画像は、ベリーとベリーの細胞を培養したものだ。作物を育てるのではなく、植物の 細胞を育てて食べものをつくる。そんなアイデアが注目されている。 フィンラ ンドにある「VTT Technical Research Centre of Finland Ltd」で開発された、 セルポッドと呼ばれる道具が実用化されれば、キッチンで、誰でも、簡単に、食 べものを生み出せるようになる。 収穫までわずか一週間ほど。 栄養素もバッチ リ!

CellPod is getting its shape! Would this fit to your kitchen?


Medium ac61d57b2b06560c46bd3bde384d0a30854e135c
Photo by VTT
Medium 6238fb1250a2979b7b78c0e2e37465b53e755587
Photo by VTT

細胞培養で作られているため、見た目はつぶつぶ。果実の中身そのものといった感じだ。タンパク質や食物繊維、抗酸化物質、ビタミンなどの栄養素もすべて作物と同様に含まれている。“タネ”さえあれば、ほかの植物も培養できる。いまのところ、ちょっと味が薄くできあがるみたいだ。

自宅で野菜を栽培できるキットはしばしば話題になるけど、これはもう一歩踏み込んだ技術といった印象。仕組み自体は昔からあるもので、収穫までの時間が劇的に短くなった。

未だ査読が済んでいない研究成果とは言え、ベジタリアンミート(植物性の肉もどき)と同様に、新しい食材として話題になる日はそう遠くないかもしれない。自宅で食料を培養するだなんて、すごい時代だなあとしみじみ思ってしまう技術である。

Licensed material used with permission by VTT’s CellPod

0 コメント:

コメントを投稿