2022年6月29日水曜日

JAPAN. 日本語。 ロシアとウクライナ戦争のロシアの行動の前提には,バイデン(親中)ほか米ネオコン勢力の挑発がある。今回の戦争を起こしたのはプーチンというよりバイデンであります。

https://ameblo.jp/osaka-bengoshi/entry-12728549086.html 

2022-02-24 03:32:10

ウクライナ戦争と,腐敗した米ネオコン・バイデン親子,対ロ制裁のジレンマ

テーマ:戦争・軍事・歴史

ウクライナ情勢が急展開している。テレビやインターネットの時代にあって,ロシアが何をしているか,世界中が画像・動画で見ている。戦闘に勝てたとしても,戦略的・政治的なマイナスは大きい(日本の真珠湾攻撃に似ている)。戦闘には勝利しているものの,激しい抵抗にあって計画したほど迅速に進めていない上,乱暴な方法を取り,無理筋の主張を続けたことで,プーチン・ロシアも国際世論の批判を浴び,厳しい状況にある。

 

他方,日本の真珠湾攻撃の前には,日米戦争を望む米国の策謀・挑発があったように,今回のロシアの行動の前提には,バイデン(親中)ほか米ネオコン勢力の挑発がある。今回の戦争を起こしたのはプーチンというよりバイデンであり,私はバイデンが大嫌いだ。地政学的に見て,ウクライナが欧米の軍事支配下に入ってミサイル配備されることを,ロシアは絶対に許容できない(キューバへのミサイル配備を米国が許容できないのと同じ)だが,バイデンはこれを実行した(2021.10.23)

 

バイデンに利用され捨てられたウクライナの悲劇(ヤフーニュース,遠藤誉=筑波大名誉教授)

「昨年8月31日にバイデンはアフガニスタンからの米軍の撤退を終え、そのあまりに非人道的な撤退の仕方に全世界から囂々(ごうごう)たる批難を浴びた。アメリカに協力していたNATO諸国はバイデンのやり方に失望し、心はアメリカから離れていった。」

「(アフガン撤退に失敗した)バイデンはいきなり軸足をウクライナに移し、9月20日にはNATOを中心とした15ヵ国6000人の他国西軍によるウクライナとの軍事演習を展開した。このウクライナとの演習は1996年から始まっているが、開始以来、最大規模の演習だったと報道されている。
 10月23日になると、バイデンはウクライナに180基の対戦車ミサイルシステム(ジャベリン)を配備した。
 このミサイルはオバマ政権のときに副大統領だったバイデンが、ロシアのクリミア併合を受けてウクライナに提供しようと提案したものだ。しかしオバマはそれを一言の下に却下した。「そのようなことをしたらプーチンを刺激して、プーチンがさらに攻撃的になる」というのが却下した理由だった
 このミサイルをウクライナに提供したらプーチンが攻撃的になる――!
 オバマのこの言葉は、きっとバイデンに良いヒントを与えてくれたにちがいない。
 案の定、バイデンがウクライナに対戦車ミサイルを配備したのを知ると、プーチンは直ちに「NATOはデッドラインを超えるな!」と反応し、10月末から11月初旬にかけて、ウクライナとの国境周辺に10万人ほどのロシア軍を集めてウクライナを囲む陣地配置に動いた

・8/31 アフガン撤退の大混乱

・9/20 NATO中心の多国籍軍・ウクライナの大軍事演習(過去最大規模)

・10/23 バイデンがウクライナに対戦車ミサイルシステム180基を配備

・10月末~11月初 ロシア軍がウクライナ国境周辺に集結

 

プーチンにもバイデンにも厳しい状況だが,今回の大騒乱によって,大西洋の向こう側にいる米国が受けるダメージは小さい。むしろ,武器が売れて軍需産業が儲かる。厳しいのは,ロシアやドイツ・ヨーロッパの方だ。ユーラシアを相互対立させて米国への対抗勢力が生まれないようにするのが米国の基本政策であり,この点では,米国は成功している。

 

★2014の騒乱の際に書いた以前の記事。→ウクライナの地政学と米国外交

・地理的要因から,ロシアがウクライナ東部をNATO勢力下に置くことを簡単に許すことはないでしょう

・ウクライナはロシアが簡単に手を引ける地域ではなく,特に東部への軍事的影響は死守しようとするでしょう

・米国の外交政策の基本は,ユーラシア大陸を分裂・抗争させて,自らのシーパワーへの対抗勢力を生じさせないこと」「ユーラシアの相互対立による対抗勢力の誕生阻止・・・ウクライナ情勢は米国に有利に展開しています

 

しかし,2014と2022は全く異なる。現在の米国は,中国を唯一の競争相手と定めて,対中覇権闘争に勝利するのが基本政策である,ところが,対中包囲網の重要なピースになる筈のロシアとの対立は,この基本政策の足を大きく引っ張る。近時の日経新聞の記事でも,米国の現実主義・国際政治学の大家ミアシャイマーは,ロシアを中国側の追い込む愚を説いている(2022.2.22朝刊2面,インターネットでは会員限定記事→冷戦後の米対中関与「戦略的大失策」 ミアシャイマー氏)。

 

日米欧が厳しい対ロ制裁を実施して,ロシアが衰退すれば,ロシアの東の大国中国を利する。欧州の勢力均衡と,東アジアの勢力均衡は,無関係ではなく,ロシアを通じて直結する。

 

日露戦争でロシア敗北 → ロシアの衰退 → ドイツの優位 → 英国の政策大転換(対仏包囲・ロシア牽制のドイツ援助→対独包囲の英露・英仏協商) → 第一次世界大戦(独vs英仏露

・ノモンハン事件(日本軍がソビエト軍に大打撃) → 独ソ不可侵条約

独ソ戦(ヒトラー)開始 → ソ連の危機,東アジアで日本を牽制する均衡勢力が消滅 → 米国が日米戦争を決意(ミアシャイマー)

 

もっとも,ミアシャイマーは2014の時点でも,来たるべき対中覇権闘争を予測して,ロシアとの対立の不合理を説いていた

→ ミアシャイマー「大国政治の悲劇」と,日米開戦理由

→ ミアシャイマー「大国政治の悲劇」② 中国台頭の影響と対策

 

2014のオバマは,悲劇が生じない範囲で収めた。しかし,2021-2022のバイデンはロシアを過度に挑発して,今回の事態を招いた。人類の平和の敵,流血の責任者は,表向きはプーチンだが,真の犯人はバイデンだろう。私はバイデンが大嫌いだ。

 

ウクライナの西側傾斜には,ウクライナ国民のロシアへの反発だけでなく,ヌーランド・CIAなど米ネオコン勢力・諜報機関の活動が背景にあり,バイデン親子も深くかかわっている。以前から,米国内のネオコングループ(ヌーランド・ブリンケン・バイデンなど)はウクライナでの様々な策謀を続けてきたが,ヌーランドの電話での会話がすっぱ抜かれる,バイデンが息子(ハンターバイデン)が関わる汚職捜査の中止を強要するなど(捜査担当のショーキン検事総長の解任を要求し,解任しないならウクライナへの10億ドルの融資を撤回すると警告),米国の策謀の非道徳性や腐敗も指摘されてきた。

 

米国務次官補が「EUくそくらえ」、電話盗聴され暴露

 

「次男は月収500万円」バイデン父子がウクライナから破格報酬を引き出せたワケ(名越健郎教授,PRESIDENT ONLINE)(無料で読めるが登録が必要)

・反露派バイデン氏就任でウクライナ問題での対立が再燃する

・「モスクワに侵略の代償を血と金で支払わせる」行動を主張

「(バイデンは)オバマ政権の副大統領に就任後、2009年7月にウクライナを訪れ、「ウクライナがNATO加盟を選択するなら、米国は強く支持する」と伝えた。当時のウクライナでNATO加盟論は少数派で、この発言は突出していた」

・バイデン氏が行ってきたウクライナでの政界工作

・ウクライナのNATO加盟支持、過去に安倍対露外交も妨害

 

過去の経緯は茂木誠氏の動画が分かりやすい。スターリンによるウクライナ人口飢餓政策(ホロドモール),これを懐柔するためにウクライナ出身のフルシチョフが後任になった際にクリミアがウクライナに編入された経緯,現大統領に至るまでの混乱など詳しく分かりやすい。質の高い教育は,公的学校より私塾で行われる傾向が,ここでも見て取れる(茂木誠氏のもともとの本業は予備校の先生)。

 

 

 

 

米国の分断が言われるが,大雑把に整理してみる。

・ネオコン・親中反ロ・グローバリズム勢力・・・ブッシュ,チェイニー,クリントン,バイデン,ヌーランド,ブリンケン,軍需産業,CNN,米国務省,ソロス,国際ユダヤ勢力,民主党主流,共和党旧主流,

・反ネオコン・反中親ロ・米国第一(ナショナリズム)勢力・・・トランプ,ジュリアーニ,WSJ,米国防省,ミアシャイマー,共和党現主流,民主党非主流,イスラエル

 

日米の主流メディアから横暴・乱暴のように表現されるトランプは,任期中に戦争を起こさず,緊張緩和を実現した。北朝鮮もミサイル実験を止めた。

 

バイデン政権はどうだろう。アフガニスタン撤退で大混乱をもたらし,北朝鮮は頻繁にミサイルを発射するようになり,ロシアを挑発してウクライナ戦争を引き起こた。バイデンは流血や混乱を招いている。軍需産業には良いかもしれないが。

 

バイデン親子は以前から中国関係のスキャンダルも指摘されており,パンダハガー(媚中売国政治家)の典型でもある。

 

ミアシャイマーも主張するように,対中包囲網の重要なピースであるロシアを中国側に追いやったことは,非常に愚かな政策だ。日米戦争は戦闘自体は日本が始めたが,戦争を望み,日本を戦争に追い込んだのは米国であり,ミアシャイマーもそのように述べている。

 

今回のウクライナ戦争はプーチン・ロシアが戦闘を始めたものだが,ロシアを挑発して戦争に追い込んだのは,腐敗した親中バイデン大統領だと言わざるを得ない。

 

本当に厳しい対ロ制裁を行えば,大陸で中国を牽制する均衡勢力が不在となり,東アジアが不安定化する。中国の周辺国への威圧は増していくだろう。米国の対中包囲政策にも大きくマイナスとなる。米国も日本も,対ロ制裁では大きなジレンマを抱えている。

 

ただし,穿った見方だが,今回のウクライナ戦争は,米露の出来レースと見れば,話は違うかもしれない。ロシアがウクライナを勢力圏に入れることを黙認する代わりに,米・露・印・豪・日・英による対中包囲網を完成させる,米露は裏でつながっている,という見方だ。全くあり得ないとは言えないが,現時点では根拠らしい根拠のない推測・仮説の域を出ない。ロシアが中国包囲網に加わる動きとして表に出ているのは,インドへの武器供与くらいだろう。

 

追記 茂木誠氏がウクライナ情勢について新たに動画をアップした。バイデン・プーチン双方を非難している。私の見解とは共通点も相違点もあるが、参考になると思うので紹介します。

 

 

 

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