日本経済新聞
2013/1/31 0:15
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農林水産省は30日、2013年産の政府備蓄米の第1回買い入れ入札の結果を公表した。買い入れ予定数量25万トンのうち落札数量は1697トンだった。入札数量は約7万6千トンで12年産の初回比で1.56倍。入札は今後も複数回あるため、政府の設定する買い入れ予定価格を探ろうと高めの価格で入札するケースが大半で、入札数量に対する落札率は2.2%にとどまった。
備蓄米はその年の作付け前に政府と農協組織や集荷業者が売買契約する。買い入れ価格は市場価格と連動する。市場価格の上昇に合わせて買い入れ予定価格も大幅に上がっているため、生産者などの入札意欲は高いもよう。初回は資格を持つ127者のうち50者が入札したが「大半は価格を見定めるため」(東北地方の農協関係者)という。
政府備蓄米は凶作などに備えて収穫後5年以内のコメについて、100万トンを適正水準としている。ただ11年産、12年産では買い入れ数量が伸びず、備蓄水準は収穫後7年のコメも含めて今年6月末には91万トンに低下する見込み。政府は13年産から入札を促すため、県別の優先入札枠を広げたり、1回の入札で申し込める数量の下限を50トン以上から10トン以上に引き下げたりした。
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