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水盤と畳のある世界初のサウナや本格サウナグッズ、ほぼ日の學校など
2021年4月26日、神田錦町に「アカデミック」と「ウェルビーイング」をテーマにした、新たな文化創造施設が誕生した。1964年に建てられた印刷会社の旧社屋をリノベーションした「学びのまち」としての歴史を継承する、神田錦町まちづくりプロジェクトの新拠点だ。
この記事では、同ビルならではのエキサイティングなポイントを6つに絞って紹介する。世界にここだけしかない破天荒なサウナや、サウナに合うコーヒーを提供するカフェ、ビル内にちりばめられた魅力的なコミッションアートなど、地下1階から地上3階と屋上のテラスまで見逃せないスポットばかりだ。
なお、4階から6階には元々の建物の持ち主だった神田の老舗印刷会社、精興社が入居している。
1. サウナの精霊を心身に宿す。
サウナ界の鬼才、ウェルビーの米田行孝が手がける全く新しいサウナが地下1階にあるサウナラボ 神田だ。男性サウナには熱狂的な「サウナー」なら誰もが夢見る、サウナ桶(おけ)の中に入るという夢をかなえた「OKE SAUNA」、女性サウナには室内に畳と水盤が張られた世界に一つしかない「IKE SAUNA」など、「自然とのつながりに回帰する」をテーマにしたオンリーワンのさまざまな夢の空間が広がっている。
また、男女両方のサウナスペースに、マグロの冷凍室を転用したという「ICE SAUNA」を設置。マイナス25度の冷風が優しく体を冷ましてくれる。「ICE SAUNA」以外のサウナの温度は70度ほどで、特注の低い天井は最も蒸気の回りが良くなるように設計されているという。
90分間の時間制で、1週間前から予約できる。大人気のため、予約開始から1日程度で完売してしまうとか。女性用と男性用で全く違うサウナを楽しめるが、水曜だけは入れ替え日となっている。
2. サウナグッズを収集する。
地下1階には、サウナの本場、フィンランドから米田がセレクトした本格サウナグッズが豊富にそろっている。妖精がかぶるようなユニークなデザインのサウナハットは、現地のクリエーターのハンドメイド品。ほかにも、ヴィヒタ、ロウリュのための柄杓(ひしゃく)、桶、館内着、葉っぱで体をたたくマッサージ法である「ウィスキング」用のシラカバなど多様な商品を用意した。
また、1階ではクリエーティブディレクターの池田晶紀がセレクトしたインデペンデントなクリエーターによる一点もののサウナグッズや、関連するほぼ日グッズなども並ぶ。
3. サウナコーヒーでチルアウトする。
1階は、クリエーティブディレクターの池田晶紀が主宰するゆかい社のスタジオ兼オフィスとカフェ、ショップ、ギャラリーが境界なく混然一体となったコミュニティースペースになっている。なかでも注目は、フィンランドフードやサウナコーヒーを提供する「サウナキッチン」。気仙沼のアンカーコーヒーによる「サウナ後に飲んでほしい」という同店限定のサウナブレンドコーヒーはさっぱりとしていておすすめだ。
ほかにも、「ほぼ日」のフレッシュジュース『畑deしぼり』や、サーモンを使った『SHAKEサンド』、フィンランドではサウナフードの代表と呼ばれているソーセージ『マッカラ』などが食べられる。また、コーヒーを片手に陳列されている神田の街ならではのレアな書籍などを読むことも可能だ。
4. 新たな才能に出合う。
このビルには地下1階から屋上までのスペースに、10個の魅力的なコミッションアートが存在する。フォントや大文字、小文字、形状全てが異なる看板こそ究極のコミッションアートだが、その隣に菊地敦己がデザインし、同ビルにオフィスを構える精興社が印刷、神田の老舗紙問屋、竹尾が紙を提供した、同ビルのシグネチャーとなる『はじけ』と題した絵画が飾られている。
地下にある休憩スペースも見逃せない。クリエーティブディレクターの池田が手がけた大スクリーンの雄大な風景写真と、大原大次郎が制作した「ととのった」時だけ影がある文字になるモビールを展示する。サウナの後にそれらを眺めながら、吹き抜けになっている上階の窓から吹く自然の風を感じれば、心身の「ウェルビーイング」にとって理想的な時間を過ごせるに違いない。
5. 「先生ではない先生」から学ぶ。
2017年に『ごくごく飲む古典。』をテーマに始まったほぼ日の學校が、今年、より大きく広くなって誕生する。『人に会おう、話を聞こう。』をテーマに、ふだん出会えないような幅広い人々から、その人の経験や知恵など、多様な話を聞いて学べる。授業は今年リリースされるアプリで配信する。神田ポートビルの教室スタジオは、授業を収録したり、今後はサロンのように人が集まる場にもしていく予定だ。
6. 木々の風を感じる。
屋上テラスには、山をモチーフにした小木曽瑞枝コミッションアート『山とその間』のほか、フィンランドでは国の木とされているシラカバとサウナ場を模した木造ベンチを設置。小さいながらも自然の香りが漂い、ビル群を山々をテーマにしたアートと重ね合わせることで、精神が自然の中へ導かれるような心落ち着くテラスである。
リアルな空間だけでなくポータルサイトのオープン カンダで、この街に昔からあるものと、新しくできるものたちが出合うところを切り取り、神田の魅力を紹介していく予定だ。
体が休まるのに頭はさえわたる知的刺激に満ちた「アツイ」スポット、神田ポートビルからこれからも目が離せない。
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