https://mainichi.jp/articles/20240325/k00/00m/020/054000c
「セレブの街」として知られる東京・六本木。3月中旬、ある中年の中国人夫妻が来日し、東京メトロ六本木駅(港区)から、ほど近いタワーマンションを内見に訪れた。2LDKの部屋の販売価格は2億円を超える。
「東京の中でも一等地だし、にぎやかなのがいい。高級感もある」。普段は上海に住む夫妻は、中層階の窓から東京都心のビル群を眺めながら中国語で語り、満足そうな表情を浮かべた。この日、夫妻は東京都内で計5物件のタワマンを見て回った。
主に中国人向けの不動産売買を手掛ける仲介会社「Worth Land(ワースランド)」(東京都台東区)には、日本の物件を買い求める中国人客が急増している。
中国籍の社長、杉原尋海さん(32)によると、会社はコロナ禍中の2020年11月に設立。当初は売り上げが伸びなかったが、昨年8月、中国人の日本への団体旅行が解禁されると「フェーズ(局面)が変わった」。購入希望者が殺到し始め、最近では販売仲介の歩合で月収700万円を稼ぐ社員もいるという。
中国では金融商品を巡る詐欺事件が少なくなく、不動産は「安全資産」とみなされてきた。
<主な内容>
・人気は港区、渋谷区、湾岸エリア
・フロア3分の1が外国人保有のタワマンも
・日本不動産への殺到に「二つの事情」
・「日本は黄金の10年。買い時だ」
・中国で流行する言葉「潤」の意味とは
「日本は黄金の10年」「新高級エリアの代表格」。中国本土や香港など中華圏の投資家が集まる交流サイトや不動産関連サイトには、こんなうたい文句が並ぶ。
東京都心のタワマンへの投資は中国人富裕層の間でブームになり、港区や渋谷区などのエリアは「一等地」として人気が集中。次いで中央区や江東区などの湾岸エリアに注目…
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