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■おうち時間をより良くしたい……そんなあなたに提案したい、リビングオーディオ松竹梅
家で映画や音楽を楽しむ時間をもっと良いものにしたいと思ったことはないだろうか? オーディオの世界に足を踏み入れたいと思っても、サウンドバーからサラウンドシステムまで様々なタイプのオーディオ機器があり、「何から選べばいいのかわからない」「音が本当に変わるの?」「音質とサラウンド、どちらが重要?」という疑問で立ち止まる人は多いだろう。特にリビング及びテレビまわりに設置するオーディオとなると、音質の良さのみならず手軽さやインテリアへの配慮、そして家族全員が使いやすいことが重要になってくる。
リビングに置くオーディオは単なる “良い音” だけではなく、日常のひとときを特別なものに変える体験を届ける--そんな視点で、完全ワイヤレスイヤホンからHi-Fiオーディオ、AVアンプまで、あらゆるジャンルのオーディオ製品を取り揃えるデノンの製品を用いて、リビングオーディオの3つのスタイルを構築してみた。
今回は、サウンドバー「DHT-S218」、HDMI搭載オールインワンアンプ「RCD-N12」とPolk Audioのスピーカー「MXT15」の組み合わせ、そして本格派のAVアンプ「AVR-X1800H」とPolk Audio “Monitor XTシリーズ” による5.1.2chシステムの3つのシステムを用意。
これらはそれぞれ、手軽に音をグレードアップしたい人、音楽も映像も両方楽しみたい人、そして映画館さながらの没入感を求める人に向けた製品群として選出。動画配信のコンテンツである『デッドプール&ウルヴァリン』、及びドラマ『SHOGUN』と音楽リスニングから、それぞれの魅力を掘り下げていこう。
■梅プラン:手軽さとパワフルな音質が魅力。サウンドバー「DHT-S218」
サウンドバー「DHT-S218」:¥OPEN(実売想定価格:税込36,300円前後)
最初のシステム提案はサウンドバーだ。デノンによるサウンドバー「DHT-S218」は、その音質の良さと手軽さで初心者にも玄人にも人気の定番モデル。サウンドバーの特徴はテレビ前に置いても邪魔にならないワンボディで、設置も極めて簡単なこと。テレビと接続するだけで、リビング全体に広がる音場を実現する「誰でも気軽に使えるホームエンターテイメントの入り口」というコンセプトだ。
DHT-S218は、サウンドバーとしてはシンプルな2.1ch構成ながら、Dolby Atmosにも対応した音質とサラウンドの両方に配慮したモデル。ワンボディながら低音を強化した音質アップ効果、さらに、デノン独自のサウンドモードが搭載されており、映画、音楽、夜間視聴といった用途に応じて簡単に音質を調整できる。例えば「MOVIE」モードでは、映画のセリフがクリアになり、背景音と効果音が分離されるため、内容への没入感が一層深まる仕組みだ。
量販店での実売価格が税込31,509円(取材時)というエントリー機ながら、デノンこだわりの音響設計を備え、Dolby Atmosにも対応。1本バーをHDMIケーブルで繋げるだけの手軽さも魅力
DHT-S218を使って映画『デッドプール&ウルヴァリン』を視聴してみた。映画の冒頭、デッドプールが戦闘に巻き込まれるド派手なアクションシーンでは、デュアルサブウーファーが真価を発揮。OPクレジットと共に流れるアクションはまさに肉弾戦だが、爆音やパンチの鈍い衝撃音が画面の空間を感じるような音で響く。映画のサラウンドの第一歩として低音による迫力と臨場感だ。
一方で、ドラマ『SHOGUN』では、細やかな音の表現力に驚かされる。例えばエピソード2の按針の虎長への謁見シーン。静的なドラマながら深みあるシーンだが、登場人物のセリフが立体的に響き渡る。声に低音で気迫がこもり、襖を閉じる音や遠くの環境音までリアルに再現。サラウンド的なシーンではない筈ではあるが、画面に前後に奥行きを感じさせる演出が素晴らしい。
最後にスマホとBluetoothで接続して音楽を聴いてみる。デノンサウンドバーの代名詞である「Pureモード」では、中低域の音の厚みだけでなく、繊細さと空間性、弾力感ある中低域の刻みはHi-Fiオーディオの基本として “この音が欲しかった” という人も多いであろう。サウンドバーの特徴として空間的な広がりも得意だ。
3万円クラスでテレビ内蔵スピーカーからパワーアップする音質体験として、これが入門クラスで選べると考えるとコスパの高い選択肢と言えるだろう。
リビングオーディオとしては入門クラスだが、映画も音楽も大満足のサウンド体験。コスパの高い選択肢と言える
■竹プラン:音質重視、映画も音楽も欲張りたい人へ。アンプ「RCD-N12」+2chスピーカー
続いてご紹介するのは、アンプ「RCD-N12」とPolk Audio「MXT15」を組み合わせた “日常のど真ん中で音楽と映像をもっと楽しむ” システムプラン。RCD-N12はデノンが提供する多機能オールインワンアンプで、リビングに置けるコンパクトな万能機だ。
大きな特徴が、HDMI ARC端子を搭載し、テレビとの接続が簡単なこと。さらにネットワークオーディオシステム「HEOS」を搭載しており、SpotifyやAmazon Musicなどのストリーミングサービスを直接再生できるし、なんと音楽CDの再生にも対応。これ一台で、リビングオーディオの可能性を広げてくれる。
組み合わせるのは、お手頃な価格と本格的なサウンドで人気が高いアメリカのスピーカーメーカー・Polk Audioのブックシェルフ型スピーカー「MXT15」。サイズ以上の広がりを持つサウンドが特徴で、映画のセリフや音楽のボーカルがクリアに再現され、また適度に厚みのある低音が空間を満たしてくれる。
実際にこのシステムで映画『デッドプール&ウルヴァリン』を視聴してみると……ユーモアたっぷりのセリフとアクションが続く中で感じたのは、強烈なまでの “音質の良さ” だった。ステレオスピーカーのシンプルな構成にもかかわらず、キャラクターの動きに連動する音の定位感と鮮やかさがが素晴らしい。爆発音や背景音、音楽のニュアンスまで一つ一つがあまりにクリアで、 “音を聴くだけで面白い” と感じるほど。
ドラマ『SHOGUN』では、サラウンド的な音の広さではなく、左右に配置したステレオとしての音の広がりの定位で勝負。声のニュアンスが極めて深く按針と司祭の声のニュアンスの違い、そして虎長の気迫も伝わる。そして環境音の再現も繊細で、こうして聴くと『SHOGUN』はハリウッド的なサウンドではなく、丁寧な音を載せた日本のドラマのように感じられる。
そして本領発揮は音楽リスニング。HEOSからAmazon Musicで宇多田ヒカル「BADモード」を聴くと、冒頭の繊細なシンセサイザーの音が空間的な立体感を伴って広がり、音が降り注ぐ。RCD-N12の内蔵アンプは、音楽のダイナミクスをしっかりと表現し、スピーカーのポテンシャルを引き出してくれる。特に低音の丁寧さや、ボーカルの浮遊感を感じられる再現力が、まさに宇多田ヒカルの音楽性を引き出す。
RCD-N12+Polk Audioスピーカーの魅力を語るなら、やはり桁違いなまでの “音質の良さ” を挙げたくなるが、テレビやストリーミングサービス、CDなど、あらゆるメディアとの互換性も外せない。音楽も映画もどちらも楽しみたいという人にとって、このシステムはまさに “欲張りな選択肢” だ。
■松プラン:サウンド体験の次元が違うぞ。AVアンプ「AVR-X1800H」+5.1.2chサラウンド
AVアンプ「AVR-X1800H」:¥110,000
映画館さながらの没入感をリビングで楽しみたいと思ったことはないだろうか? そんなリビングオーディオのガチ勢向けのプランとして、デノンのAVアンプ「AVR-X1800H」とPolk Audio "Monitor XTシリーズ” のスピーカーを組み合わせた5.1.2chシステムを提案しよう。
AVR-X1800Hは、最大7.2chのオーディオを制御できるAVアンプで、Dolby AtmosやDTS:Xといった最新のサラウンドフォーマットに対応。デノンのDolby Atmos対応AVアンプの中で最も低価格のモデルだ。
Polk AudioのMonitor XTシリーズは、このAVアンプのポテンシャルを最大限に引き出すスピーカー群。特にフロアスタンディングスピーカー「MXT60」を中心にリア、ハイト、サブウーファーも組み合わせることで、5.1.2chのシステムを構築している。
Polk Audioの「Monitor XTシリーズ」で5.1.2chサラウンドシステムを構築。まさにリビングオーディオの最高峰システムだが、量販店のシステム実売価格は税込210,393円(取材時)と意外にお手頃
まず、映画『デッドプール&ウルヴァリン』を5.1.2chで体験してみると……冒頭の肉弾戦では、まるで音が画面の内外を自由に動き回るかのようなダイナミックな音場。敵の動きに合わせて画面外の後ろからも聞こえる銃撃音で、5.1.2chのDolby Atmosの本領を発揮。そしてBGMの距離の遠さも特筆モノだ。
サブウーファーの存在感も強烈で、爆発音や衝撃音が身体に直接響いてくるような力強さがあり、まるで映画館のような没入感。セリフの明瞭さも印象的で、背景音や効果音としっかりと分離されているため、多数の音が飛び交うなかでも埋もれない。
一方で、ドラマ『SHOGUN』を視聴すると……やはり表現力がずば抜けている。静かな、例えばエピソード2の按針の虎長への謁見シーンは、声の音の丁寧さがあると共に、遠くの鳥の声の環境音まで実にリアル。襖を開く音の定位まで、「本当はここまで作り込まれていたんだ!!」と驚愕せざるを得ないほどのリアルさで再現。登場人物のセリフの細やかな抑揚も捉えられ、緊迫した場面では空気の張り詰めた感覚が生々しく伝わってきた。
HEOSによる宇多田ヒカル「BADモード」の音楽リスニングでは、サラウンドらしい空間志向のサウンドにPolk Audioらしい音の鮮やかさをプラス。特に部屋を満たすような楽器の定位感の良さと低音の厚みは、サブウーファーを含むシステムならでは。計算し尽くされた空間で聴く音楽のリスニング体験は上質だ。
AVR-X1800HとPolk Audioスピーカーの5.1.2chシステムは、単なるオーディオを越えて、自宅のリビングを映画館やコンサートホールに変えてくれる “真のホームシアター” だ。サウンドバーやオールインワンアンプと比較すれば高価だが、それを補って余りある価値がある。リビングを本格的なシアタールームに変えたいなら、このシステムは間違いなく最有力候補だ。
■リビングオーディオ、デノンを選べば間違いなし!予算やスタイルにあわせてチョイスしよう
デノンが提案する3つのリビングオーディオシステムは、それぞれ音質の良さで期待に答えてくれた。手軽に導入できるサウンドバー「DHT-S218」は、設置の簡単さと迫力のあるサウンドで、映画やテレビの楽しみ方を手軽に向上させてくれる。
HDMI搭載オールインワンアンプ「RCD-N12」とPolk Audio「MXT15」の組み合わせは、映像視聴と音楽リスニングの両方を楽しみたい欲張りなユーザーにピッタリ。音楽寄りのシステムながら音質の出来が素晴らしく、オーディオを主軸に考えたい人には特におすすめの多才なシステムだ。
そして、AVアンプ「AVR-X1800H」とPolk Audio "Monitor XTシリーズ” による5.1.2chシステムは、本格派ホームシアターと呼ぶべき存在。映画館さながらの没入感、細部まで再現された音場表現、そしてリビングを劇場に変えるサラウンドサウンドの迫力は、やはりリアル5.1.2chでしか到達できない領域だ。
これらのシステムに共通して言えるのは、「デノンを選べば間違いない」という安心感。音響機器としての確かな品質はもちろん、初心者にもわかりやすい操作性や、HDMI ARCによるテレビ接続、Bluetoothのスマホ再生、そしてHEOSを通じてネットワークオーディオの世界にも触れられる。
音を変えれば、映画も音楽も、そして日常の楽しみ方そのものが変わる。デノンのオーディオが生み出す豊かなサウンドで、リビングを理想のエンターテイメント空間にアップグレードしてみてはいかがだろうか?
(協力:ディーアンドエムホールディングス)
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