勉強の為に引用しました。
http://digital.asahi.com/sp/articles/DA3S12111840.html?_requesturl=sp/articles/DA3S12111840.html&rm=150
拡大するX線治療と陽子線治療の違い
■手術(しゅじゅつ)せずにがん細胞(さいぼう)を狙(ねら)い撃(う)ちできる。高い費用が難点
アウルさん 乳(にゅう)がんを「陽子線(ようしせん)」で治(なお)す研究(けんきゅう)が始まったと聞いたよ。
A 鹿児島県(かごしまけん)にあるメディポリス国際(こくさい)陽子線治療(ちりょう)センタログイン前の続きーという所が、早期の乳がんを対象に臨床(りんしょう)研究を始めた。いまは、外科手術(げかしゅじゅつ)で切り取るやり方が主流。この陽子線治療が実用化されれば、心臓(しんぞう)が悪くて手術ができない人や身体にメスを入れたくない人にとって、新たな治療の選択肢(せんたくし)になるよ。
ア どんな治療法なの?
A 水素(すいそ)の原子核(げんしかく)である陽子を、特別な機械で光速の70%ほどまで加速させたうえで病巣(びょうそう)に当てて死滅(しめつ)させるんだ。エネルギー量を調整(ちょうせい)でき、がん細胞(さいぼう)を狙(ねら)い撃(う)ちできる利点がある。
ア X(エックス)線とどう違うの?
A X線は比較的(ひかくてき)広い範囲(はんい)にダメージを与える特徴(とくちょう)がある。乳房の後ろにある心臓や肺(はい)などに障害(しょうがい)を及(およ)ぼすおそれがあり、乳がんの場合、主として手術後に隠(かく)れたがん病巣を退治(たいじ)するのに使われている。乳房は脂肪(しぼう)が多く、呼吸(こきゅう)とともに揺(ゆ)れて形が変わるという問題もあった。今回は3Dプリンターを利用して患者(かんじゃ)一人ひとりに合わせてつくった「固定具(こていぐ)」をつけてやる。
ア いつ実用化するの?
A 今年11月までに2例目の臨床研究が終わった。約2年間で安全性(あんぜんせい)を確認(かくにん)する4例と治療の有効性(ゆうこうせい)を確認する20例を行う。がん治療の評価(ひょうか)は最短で5年なので、まだ時間がかかる。
ア いいことずくめに聞こえるけど、難点は?
A 治療費が高い。厚生労働省(こうせいろうどうしょう)の「先進医療(せんしんいりょう)」に認められているから、入院費や検査(けんさ)費は公的(こうてき)医療保険(ほけん)が使えるけど、300万円前後の自己負担(じこふたん)がある。臨床研究でも有効性を確認する20例は自己負担がある。また、前立腺(ぜんりつせん)がんなど一部のがんでは「これまでの治療法と比べて優位(ゆうい)性を示すデータが集められなかった」とされ、厚労省で議論(ぎろん)が続いているよ。
(石川雅彦)
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