神経が傷つくことで生じる痛みを和らげる新型の磁気刺激治療機器を大阪大など4大学と、メーカーの帝人ファーマ(東京)が共同開発し、この機器を使った患者への臨床試験(治験)が阪大病院で始まった。
機器は家庭用電源で患者が操作できるよう作られており、将来は在宅での治療も可能になりそうだ。
治験を行うのは同大の斎藤洋一特任教授(脳神経外科)のグループ。脳卒中や背骨の手術後の痛み、重い糖尿病による手足の痛みなどが6か月以上続き、薬が効かない患者144人を対象とする。治験にあたっては、日本医療研究開発機構(AMED)から資金を受けた。
同機器は、電気が流れるコイルから発する磁気で、頭蓋骨の上から痛みを感じていると考えられる脳の一部を刺激する。磁気が神経に影響し、痛みが和らぐと考えられている。副作用としては頭皮の痛みのほか、まれに、けいれんを起こすことがある。治験では、10分間の磁気刺激を5日間連続で受けてもらう。
2015年12月26日 12時05分Copyright © The Yomiuri Shimbun
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