12月1日 18時19分
バイオ燃料の開発を進めるベンチャー企業が、国内で初めて微生物のミドリムシを使って航空機向けの燃料を生産する設備を横浜市内に建設し、5年以内の実用化を目指して開発を進めることになりました。
これは、バイオ燃料の開発を進める東京のベンチャー企業が羽田空港で記者会見して明らかにしたもので、ミドリムシを原料に航空機向けのジェット燃料を生産する設備を国内で初めて横浜市内に建設し、5年以内に全日空への供給を開始する計画だということです。
トウモロコシや大豆などを原料とするバイオ燃料は、地球温暖化対策として期待されていますが、食糧価格の高騰を招くなどの影響が懸念されるため、食用の植物以外から生産する研究が盛んに行われています。
こうしたなか、微生物のミドリムシは大量に培養することが可能なうえ、抽出される油がジェット燃料と似た性質を持っているということです。一方、実用化に向けては、生産効率を上げるなどして、いかにコストを下げるかが課題になっています。
記者会見したベンチャー企業「ユーグレナ」の出雲充社長は、「航空会社などの協力を得ながら、目標の実現に向けて最大限努力していきたい」と話していました。
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