2015年11月16日月曜日

歯の再生医療と細胞の進化には、「自己増殖脳」の活用がキーワードとなる



歯の再生医療の進行は、どのようになっているのか?気になる方もいらっしゃるのではないでしょうか。この記事では、歯の再生治療に少し触れてみます。
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歯の再生医療の進行は、どのようになるのか?

ES細胞やiPS細胞は、受精卵や皮膚などの細胞を人工的に培養し、様々な組織や臓器にも成長できる多能性幹細胞です。
多能性幹細胞は人工的に作られる細胞なので、自然界に存在しない一方、
組織幹細胞は、人の体の中に存在し、組織や臓器の機能、体の恒常性を
維持する重要な幹細胞です。だからこそ再生医療の切り札として、
大いに期待が高まっています。
歯の再生医療に使われる歯の幹細胞は、歯の神経で歯髄から得られるもの、歯根の周りに付いている歯根膜から得られるもの、形成途上の歯根先端にある歯髄から得られるもの、幼児の脱落した乳歯の歯髄から得られるものがあります。

2010年9月に、独立行政法人産業技術総合研究所の研究チームは、がん化を
引き起こしやすいc-MYC遺伝子を使わずに、抜けた乳歯や親知らずの歯髄細胞からiPS細胞を作ることに成功したと発表しました。
この研究では皮膚の細胞から作るiPS細胞と比べると100倍以上も効率がよく、得られたiPS細胞から、長や軟骨、神経・心筋の細胞が出来ることも確認できたとのこと。
また新たな展開として、2011年から2012年にかけて、愛知学院大学と国立長寿医療研究センターの共同研究の際、犬の動物実験で歯髄を除去した歯に歯髄幹細胞を移植し、神経や血管を形成する歯髄と象牙質の再生に成功。臨床研究が本格的に始まり注目を集めています。
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歯髄幹細胞から作ったiPS細胞は、日本人のおよそ20%に移植でき型をもつことがわかっているそうです。歯そのものの完全再生も視野にはいっているのでしょうか。
それは細胞の増殖能力の高さで、短期間で大量の幹細胞を手軽に作れ、歯という硬組織にガードされているので遺伝子ががん化しにくい、安全で良質のiPS細胞を作れる体の侵襲が低いことなど、大きなメリットがあるからなのですね

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