厚生労働省の医薬品第2部会は30日、新しい仕組みでがんに対する免疫細胞の攻撃を強めるがん治療薬「オプジーボ」(一般名ニボルマブ)の使用を肺がんにも認める適応拡大を了承した。約1カ月で正式承認される見込み。当初のメラノーマ(悪性黒色腫)に次いで治療対象となる。
新たに適応となったのは、肺がん患者の約85%を占める「非小細胞肺がん」で、手術ができないほど進行したり、再発したりしたもの。小野薬品工業(大阪市中央区)が7月に申請していた。
患者の体内にはがん細胞への攻撃を担う「T細胞」があるが、がん細胞はT細胞の表面にあるタンパク質「PD-1」に作用して攻撃にブレーキをかけている。オプジーボはPD-1にくっつき、がん細胞のブレーキを阻害する。
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