2015年11月11日水曜日

iPS細胞使った世界初の臨床研究 見直し検討

iPS細胞使った世界初の臨床研究 見直し検討
11月11日 4時00分

iPS細胞使った世界初の臨床研究 見直し検討
iPS細胞から神経の元となる細胞を作り、パーキンソン病の患者の脳に移植する、世界初の臨床研究を計画している京都大学のグループが、計画の見直しを検討していることが分かりました。ヒトの脳に大量の細胞を移植するため、高度な安全性が求められる「治験」という枠組みに切り替える方向で、世界初の移植手術は当初の予定より遅れ、再来年以降になる見込みです。
京都大学iPS細胞研究所の高橋淳教授などのグループは、手足が震えたり体が動かなくなったりする難病のパーキンソン病の患者を対象に、iPS細胞から作った神経の元となる細胞を脳に移植する臨床研究を計画しています。
当初はことしの夏にも臨床研究の計画を大学の委員会に申請し、早ければ年内にも1例目の患者を選ぶ予定でした。
しかし、iPS細胞から作った数百万個という大量の細胞を脳に移植する、世界初の試みとなるため、より高い安全性が求められるなどとして、臨床研究ではなく、国際的な基準に基づいて行う「治験」という枠組みに切り替える方向で検討しているということです。
治験に切り替えた場合は、患者本人ではなく、ほかの人の細胞から作った拒絶反応が起きにくいiPS細胞を使う予定で、計画の見直しにより、世界初の移植手術は当初の予定より遅れ、再来年以降になる見込みだということです。

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