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内戦が続くシリアで化学兵器が使用されたとみられる空爆で、当時、現場にいた被害者が、NNNの取材に応じ、その惨状を語った。
シリア北西部のイドリブ県で4日に行われた空爆では、化学兵器が使われたとみられ、市民らが呼吸困難などの症状を訴えている。猛毒のサリンが使われた疑いが指摘されていて、少なくとも72人(うち20人が子供)が死亡したと伝えられている。
こうした中、当時現場にいたシリア人の男性が6日、NNNの取材に応じた。
コサイン・ユセフさん(35)「家のすぐそばで空爆があり、外に出ると親戚が子供を抱いていた。子供は口から泡が出ていた。これが通常の空爆ではないと思った。私は弟と人々を助けに行ったが弟は倒れ、誰も助けられなかった。弟はそのまま死んでしまった。世界の誰がこの状況に目を向けてくれるのでしょうか。何の罪もない子供たちが殺されています」
ユセフさんは子供も含めて親族20人を亡くしたという。この攻撃について、欧米各国はアサド政権側によるものだと非難しているが、政権側を支援するロシアは、「化学兵器は反体制派が所有していたものだ」として真っ向から反論している。
ユセフさんは、「攻撃されたのは住宅地で、化学兵器が保管されているような施設はない」と述べ、政権側による空爆だとの見方を示した。
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